まつ毛ダニとは?マツエクユーザーに欠かせないケア

まつ毛ダニ横から見た拡大画像

まつ毛ダニの存在をご存知ですか?

まつ毛エクステの施術をしている方には馴染みのある言葉だと思います。

まつ毛ダニとはどのようなものなのか、

そしてマツエクユーザーがまつ毛ダニによるトラブルを避けるために

大切なケアの方法についてご紹介いたします。

まつ毛ダニの正面拡大画像

1. まつ毛ダニとは

約65種類以上のデモドックス(微小ダニ)が存在し哺乳類動物に寄生します。

人間のまつ毛の毛根に住みつくデモデックスは2種類あります。

  • 毛囊蠕形螨/ニキビダニ(Demodex folliculorum)
  • 皮脂腺蠕形螨/コニキビダニ(Demodex brevis)

まつ毛ダニの体長は0.1mm~0.4mmと小さく肉眼では見えません。

子供には少なく、成人は半数以上、老人にはほぼ全員に存在すると言われ、皮脂や角質を餌にして繁殖します。

一般的にはダニに寄生されても無害と考えられていますが、過剰に繁殖するとトラブルを招きます。

まつ毛ダニがまつ毛の毛穴に住みついている

2. まつ毛ダニ症状

まつ毛周辺瞼に、かゆみ、皮膚の剥け、フケ、かさぶた、ドライスキン、赤み、しみる、腫れなどが見られ、ひどくなると疾患に発展することがあります。

「最近まつ毛が抜けやすくなった、短くなった」と感じる方は、まつ毛ダニが原因かもしれません。

まつ毛ダニがまつ毛の毛穴に住み着いている画像

3. まつ毛ダニ原因

まつ毛ダニは酸化した脂を好むため、メイクをしたまま寝ると繁殖しやすくなります。
また、アイメイクだけでなく皮脂汚れでも繁殖するので、常に清潔な目もとを意識していないと、知らない間にダニが繁殖する可能性があります。
コンタクトレンズをつけたままにすることも原因のひとつになります。

メスのまつ毛ダニは1度に15〜20個の卵を皮脂腺近くの毛包の中に産みます。
卵は幼虫に成長し、最終的に成虫の8本足のダニになります。
成体のオスのまつ毛ダニは常に相手を探しますが、メスは卵の近くに留まります。

まつ毛ダニがまつ毛の根元に見えている画像

4. まつ毛ダニの予防

|まつ毛エクステサロンができること|

  • 施術前に、まつ毛の根元・瞼・まつ毛をしっかりと泡洗浄してからエクステを装着する
  • ツイーザーやコームなどまつ毛や瞼に触れる道具の使い回しをしない

マツエク施術の際に、お客様のまつ毛や目周辺の皮膚が正常でなく、まつ毛の根元がフケっぽかったり、皮が剥けていたり、皮脂が詰まっているようなポツポツがあるなどが見受けられたら、眼科や皮膚科に行ってもらうことをお勧めしましょう。

|お客様のケア|

  • 専用のアイラッシュシャンプーで毎日しっかりと洗浄を行い、清潔な目元・まつ毛を保つことを心がける
  • まつ毛を梳かす際に使うコーム、瞼に塗布する美容液、まつ毛に塗るマスカラやコーティング剤を介してまつ毛ダニが移ることがあるので、常に清潔に保つ
まつ毛の根元の拡大まつ毛ダニが見えている画像

5. まつ毛ダニが繁殖した場合

まつ毛ダニの取り方として殺菌成分がある、ティーツリーオイル (Tea Tree Oil)を5〜7.5%に希釈して使用するとダニ駆除の効果を発揮します。
通常のアイシャンプーだけを使用するより3倍の効果の結果が出ています。

例)アイシャンプーの内容量が50mlの場合、ティーツリーオイルを50〜75滴入れる

香りが強く、油分もあるので一度エクステを除去してから使用した方がいいでしょう。

1日2回4週間使用すると効果があります。


|アイラッシュシャンプーの使用方法|

使用する前にボトルを振り、泡をまつ毛と瞼全体にのせ泡をまつ毛の間に浸透させながら泡で洗浄し、洗い流します。

まつ毛を清潔に保つためには、洗顔後にしっかりと水分を乾燥させることも大切です。

ティーツリーオイルとティツリーの植物が並んだ画像

6. ティーツリーエッセンシャルオイル

優れた抗菌・殺菌、消毒、抗真菌、消臭作用を持つ精油


|ティーツリーオイルの用途|

  • ニキビや吹き出物のケア
  • 風邪、インフルエンザの予防
  • 切り傷、すり傷
  • 虫さされ
  • 水虫、カンジダ症
  • 関節炎
  • 口内炎、口角炎、歯肉炎など、口腔内の殺菌、消毒作用、口臭予防作用
  • 火傷・日焼け
  • 挫傷、打撲
  • 花粉症
  • 掃除、カビの繁殖を抑える
  • 車酔い防止
  • 精神面リフレッシュ


|使用上の注意|

  • アレルギー反応(要パッチテスト)
  • 用途により正しく希釈
  • 犬や猫などに対してはティーツリーオイルは毒(希釈度による)